骨粗しょう症・ロコモLOCOMO

粗しょう症について

骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨の密度が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。

加齢、特定の生活習慣、ホルモンバランスの変化、喫煙などが原因で発症しますが、特に閉経後の女性に多く見られます。
骨を壊す機能と骨を作る機能のバランスが崩れることで、骨量が減少し、密度が低くなります。

治療よりも予防や早期発見が重要とされ、60歳以上の女性には定期的な骨密度測定が推奨されています。
また、ビタミンDやカルシウムの適切な摂取も予防になります。
骨粗しょう症は治療が難しく、一度低下した骨密度は元に戻りにくいため、早めの検査と対策が大切です。

このような症状はご相談ください

  • 身長が縮んだ感覚がある
  • 足取りが以前よりも重たくなった
  • 歩行時に違和感を覚える
  • つまずきや転倒が増えた
  • 背が丸くなってきた感じがする

コモティブシンドロームについて

ロコモティブシンドローム
運動器障害による移動機能の低下をロコモティブシンドロームと言い、日常生活に多大な影響を与えます。

ロコモティブシンドロームは、年齢と共に筋力が衰えることで、歩行困難や転倒しやすいなどの移動機能の低下を引き起こす症状群を指します。
もし立ち上がる動作や歩行に不安を感じるようであれば、専門の医師の診断を受けることをお勧めします。

筋力や運動機能をサポートするトレーニングプログラムを提供し、患者さんのロコモティブシンドロームの予防と改善に取り組んでいます。

ロコモチェックリスト

  • 片足立ちで靴下がはけない
  • 家の中でつまづいたり、滑ったりする
  • 階段を上がるのに手すりが必要である
  • 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
  • 2㎏程度の買い物をして、持ち帰るのが困難である(1リットルの牛乳パック2個程度)
  • 15分くらい続けて歩くことが出来ない
  • 横断歩道を青信号で渡り切れない

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7つの項目はすべて、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサイン。
1つでも当てはまればロコモの心配があります。

な疾患

橈骨遠位端骨折

前腕の橈骨が手首部分で折れる骨折を橈骨遠位端骨折と呼びます。
このタイプの骨折は、転倒して手をついた際に発生することが一般的で、特に小中学生や中高年の女性に多く見られる傾向があります。橈骨遠位端骨折は手首の親指側に強い痛みや腫れを伴います。

治療はギプスによる固定や、必要に応じて手術、そして鎮痛消炎剤の投与などが行われます。
患者の年齢や骨折の程度に応じて治療いたします。

腰椎圧迫骨折

腰椎圧迫骨折は、外部からの強い衝撃により腰椎の椎体が圧迫されて潰れる骨折を指します。
高齢の女性にこの症状が見られることが多く、椎体が大きく潰れてしまうと神経を圧迫し筋力の低下を招き、歩行が困難になります。

若年層では、高所からの落下や交通事故が原因となることがありますが、高齢者では日常の転倒や尻もちが原因で発生することが多いです。
安静時にしていると痛みは少ないですが、身体を動かすと腰に激しい痛みが走ることが特徴です。
足のしびれなど、ヘルニアと似た症状を呈することもあります。

大腿骨近位部骨折

股関節に位置する大腿骨が折れると、足の付け根に強い痛みが発生し、立ち上がったり歩いたりすることが困難になります。
この状態は特に骨がもろくなっている高齢者に見られ、転倒や尻もちをついた際に起こりやすいです。
この骨折を大腿骨近位部骨折と呼び、骨粗しょう症を患っている高齢者に多く発症します。

自然治癒が難しく、治療には通常、手術が必要になります。
手術を行わない場合は長期間の安静が求められます。

上腕骨近位部骨折

上腕骨近位部骨折は、肩関節の近くで上腕骨が折れる状態を指し、肩や腕に痛みが生じ、腕を上げたり曲げたりする動作が困難になることがあります。
骨折の発生後、数日で肩、胸部、上腕部に青あざが出現することがあります。

この骨折は、スポーツ中の怪我、交通事故、肩関節の脱臼や高齢者の転倒などが原因で起こります。
治療は主に保存療法で、三角巾やバストバンドを用いて腕を固定し、骨の治癒を促します。